最善の戦略

今年も新年早々より多くの方にご利用頂きましてありがとうございます。
ユーザーの方からのトレードのご報告を毎日頂き感じますのは、どんな相場でも関係なく、法則はやはりただ一つだということです。

大きく損をしない。
チャンスには乗り大利を目指す。
この利大損小のスタンスを忘れない限り、どんな相場でも生きられるということです。

相場に絶対はないですから勝率に100%は決してなく、どんなに高確率でもいつかは負けます。確率の収束の問題から試行回数を増やせば一見高確率でも理論的には限りなく5割に近づいてしまうものです。
投資家はそれを少しでも高くするよう目指すものですが、どんなにテクニカル指標を勉強しても利幅と損幅の設定を抜きにしては語れません。

最強の戦略ではなく、常に最善の戦略を。

今年は年明けから波乱含みの展開。
NY市場が乱高下しています。

今月末のFOMCでも利下げが行われるとの観測がありますが、本日は米国でバーナンキ議長の講演が予定されており、これに関する発言次第でどう動くかわかりませんね。
日本市場は既にかなり売られており、一昨年G7に端を発した暴落時における最安値に近づきつつある状況です。割安感から一過性の自律反発狙いの買いも入ってくるでしょうが、見通しはかなり不透明です。

実際現在の市場のセンチメントは悲観の中にあり、向こう2~3ヶ月は下げるとの見方が優勢ですが、日経平均が先行きどうなるかはいくら議論してもナンセンス。
目先どう動くか、それに反応し、ルール通りに動ける人が成功するのでしょう。
いつの時代も同じですね。

恭賀新年

謹んで新年のお慶びを申し上げます

旧年中はひとかたならぬご用命を承り、また格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
更新ファイルお申し込みの年末受付分につきましては1月4日より順次お手続きに入らせて頂きます。
本年もより一層の向上に努めて参る所存でございます。
何卒相変わりませずご愛顧賜りたく、倍旧のご支援のほどお願い申し上げます。
皆々様のご繁栄、ご活躍を心よりお祈り申し上げます。

平成20年 元旦

歳暮のご挨拶

本年中は格別のご高配を賜りまして厚く御礼申し上げます。
多くの方にご来訪頂き、またユーザー様からは暖かいご声援を頂き感謝申し上げます。
今後もより一層の充実を図るべく鋭意努めて参る所存です。

来年も相変わらずのご愛顧を賜りたく謹んで歳末のご挨拶を申し上げます。

更新ファイルのご提供につきまして

新システム導入に伴い、現在最新版のお申し込みが集中している状況でございます。
ご好評を賜り誠に恐縮ですが、ご提供(専用コード発行)に少々お時間を頂いております。
既にご連絡を頂いている方はお待たせ致しまして誠に申し訳ございません。
順次お手続きに入らせて頂いておりますのでご提供まで今しばらくお待ち下さいますようお願い申し上げます。

トレーディング什器(デイトレPCモニター)業務用環境

lcd1s

よくPC・モニターなどの什器に関するお問い合わせを頂きますが、殊に日経225を単純に取引するだけの場合にはPC・モニター1セット、あと携帯電話でもあれば問題ありません。
中でもザラバ監視が必要ない手法を選択されればまさにそれだけで十分といえます。

それでも尚、環境整備したいという方のため、敢えて今回記事として取り上げるとすればマルチモニター環境(液晶の選別)です。
昨今はインターネットの普及によりディーラーとほぼ同等の情報が個人投資家にも手に入る環境が整いつつあります。
徒に情報が多ければ良いというものではありませんが、本書における一部の手法では様々な参照が必要なケースが出てきます。
採用する手法にもよりますが、1画面では少々手狭かもしれません。
お使いの証券ツールによっては日経225先物とTOPIX先物の同時表示ができなかったりすると解像度以上の利便性の問題としてやはりモニターは複数あった方がよいでしょう。

手っ取り早く多画面環境を構築するには安価なPCセットを複数購入するか、BTOメーカーでマルチモニター対応のモデルを選択されればよいと思います。
私の環境はほとんどが業務用なのであまり参考にならないかもしれませんが、モニター類は一般的なものでEIZOのFlexScanシリーズを採用しています。

液晶モニター選びのポイントとしては、2台程度の並列、トレードのみの使用で画質にも拘りがないのであれば、安価なTNパネル採用のもので十分です。
しかしそれ以上に画面を増やしたり、その他の画質重視の使用目的がある場合などは視野角や画質の問題からできればTNパネルは避けた方がよいでしょう。
特に2段以上積み上げて配置する場合のほか、写真や映像関連で画質に拘る方ならばVAパネル採用のものを強く推奨します。
 

液晶パネルVA

 

 
 
液晶パネルには現在TN、VA、IPSの三種類がありますが、液晶ディスプレイに関する薀蓄はここでは敢えて割愛します。
因みに私の環境の一つで冒頭の写真のものは上から2列(24型W)-4列(19型)-4列(19型)の3段10面構成ですべてVAを採用しています。TN液晶では視野角の点でさすがに厳しいからです。

液晶ディスプレイの色彩等の品質で特に定評あるのは、言うまでもなくLCDのトップブランドでもあるEIZO(ナナオ)です。

また、これは機能ではなく配置の際の問題ですが、上下左右の額縁幅ができるだけ狭いものが良いでしょう。
EIZOのFlexScanシリーズが「スリムエッジ」というだけありで並べた際、非常にすっきりします。

同シリーズでは特にマルチモニター環境用の超狭額縁デザイン(超狭額ベゼル/左右各6.9mm)のものもありますが、その他のレギュラーサイズでも十分にスリムです。

トレード用デスク・モニターアーム(金融機関ディーリング業務用)

  

   

  
金融機関ディーリング業務用デスク

スリムパソコンは天板直下、ケーブル類はアームの中に収納可能。

アームを使用する場合はスタンドが外せるかどうかマウント規格を仕様書で確認要です。

液晶パネル マウント規格

  

家電量販店で売られている大手家電メーカー製PC付属のモニターはスタンドと一体型デザインが多いので選択の際、注意が必要です。

歩み値

最近は数百枚クラスの一発約定などは日常茶飯事です。
また一発を避けて10枚ごとにスライスしてくるものもあります。

これらの約定枚数の履歴を確認する「歩み値」について特に同じご質問が多いのですが、基本的にどこの証券会社のツールでも確認できます。
歩み値」はディーラー用東証端末のように「対当」が見られるわけではありませんが、超短期のモメンタム(勢い)を確認する上でも有用なものといえます。

中でも見やすいのは松井証券NSHの[3134]指数先物価格強度分析の上段です(本編注釈参照)。
画面背景は白か黒を選択できます。値上がりと値下がりで色分けされるので非常に見やすいのが特徴です。
同一マシン内であれば複数同じ画面を起動できますので、一例として[3134]を2つ起動し一方の上段を拡大の上「歩み値」監視に、もう一方は下段を拡大し「チャート」として利用することもできます。

順張りと逆張り、利食いと損切り

今年に入ってから特に顕著な傾向としては大口用のアルゴリズムトレード逆指値の普及で、節目を抜けても相場が一方向へ走らなくなっています。
最終的には順方向へ推移するにしてもその間何度も支持線や抵抗線をバウンドすることもしばしば。
順張り派もトレーリングストップで利を伸ばす際、場を見ているとやきもきするものです。

一方、逆張り派は特にこの数日の下落相場において反発を狙っている投資家も多いはずです。
大きく下げたりした時も、途中で一旦は行き過ぎ(下げ過ぎ)の修正があるはずですが、昔ほど一気に走ることも少ないため一発でリバウンドを取ろうとしても難しいのが現実です。

1日で300円走る日と100円以下しか動かない日、
それは引けてからでなければわかりません。

建てては投げ、投げては建てるのを繰り返し、大当たりがくればしっかりホールド。
走らない相場では、安易にホールドするよりも、細かく刻み、大きな波を待つ方が実戦的だといえるでしょう。
ブレイク戦略における利食いについても、50円値幅のレンジに対し50円のストップロスで80円を取りに行くのなら割りに合いますが、対象とするレンジが30円値幅のときに50円のストップロスはリスクが高いといえます。
狭い値幅の揉み合い時などは、通常よりもストップロスの値幅を小さくし一回のリスクは抑え、逆に機会を増やす・・・といったスタイルも時には有効でしょう。あくまで例外で、こんなときは「休むも相場」が基本ではありますが。

仮に10回中7回負けても残りの3回がそれまで負けを綺麗さっぱり水に流し大逆転勝利できるのがトレードの醍醐味であり、
当然逆に9回勝っても残りの1回の過ちですべてを吹き飛ばしてしまうリスクがあるのもトレードの恐ろしさです。
負けているトレーダーの大半がその逆のパターンをしていることになります。

利大損小の本質もそこにあるのですが、
結局重要なのは勝率ではなくリスク管理なのですから。

この数日は皆様スイングが好調のようです。
喜びのお声をお寄せ頂くのは大変嬉しいのですが、どうかリスク管理は万全に。結構勇猛果敢にトレードされていらっしゃる方もいらっしゃいますが、勝っている時こそ慎重に。
つねに「まさか」に備えた余裕をもったポジショニングが必要です。
調子が良い時こそ「有頂天是すなわち地獄なるべし」を銘記したいものです。

大言壮語する投資家が勝ち続けている例を私は知りません。

エントリポイントとロスカットポイント

今日の日経225は大幅に続落しました。
終日下値圏で推移しながら乱高下する動きでした。

それにしても13:28の出来高はすごいですね。

2007_10_17-2_20071017161942

結果が分かっていれば
シグナルも大方売りですので
今日は売りで放置プレー」ということになりますが、
そんなことは先が見えていないチャートでは分かりません。

また、どんな相場でも必ず売り方と買い方がおり、
ルール通りにトレードしているはずです。

そして売りでも買いでも儲かっているのです。

こまめにリバウンドが生じていますが大きく切り返している ところと、
すぐに再下降しているところ、

売り玉を粘ってよいところ、
早く利食うべきところ、

もし含み益状態ならもっと利を伸ばすためにホールドしてよいポイント、
もし含み損状態なら絶対すぐにカットしなければならないポイントが一目瞭然でした。

あなたのエントリポイント
イグジットポイントはどこでしょうか。

デイトレでエントリポイントも知らずに無闇に勘だけを頼りにトレードしても勝てるはずがありません
でもデイトレードを少し勉強した方なら分かるはずです。

安部首相辞意表明で乱高下

安部首相が突然の辞意表明
12時50分頃のTBS発の首相辞意表明を受け日経平均は突如として急騰。
前場から膠着し下落基調だったもののこの報道で一気に16,000円を回復。
ザラバ中にかのような直角型のチャートを形成するのは以前場中発表されていた機械受注や日銀の利上げ以来ですね。

このたびの辞任劇、外国から見れば奇異に見えるでしょうね。
周囲では「やっとか」という声と「なぜ?」という声さまざまです。

数日前APECでの首相発言の際、私が覚えた危惧は思いのほか早い段階で形に表れてしまいました。

でもこのタイミングで辞めるというのはあまりに一国の首相としては無計画的すぎます。相当アメリカからの圧力があったのでしょう。
精神的に追い詰められると誰もこうなってしまうのでしょうか。
一国の首相さえ…。
大変なのは閣僚の認証を行う天皇陛下ですね。

世間で言われている党首会談を拒否された云々は、小事なれど、
さしずめ最後の藁一本が駱駝の背を折る韓非子の故事のようです。

今日の日経平均は結局乱高下しながらも下落に転じその後も大引けにかけては下げ幅を拡大。
14時の正式発表後も軟調に推移。
政治的空白が生じる上、今後の政局不安は避けられず終わってみればやはり下落して引けています。
よくいう経済イベントの解釈がいかに曖昧であることがわかりますね。

米国の利下げを期待する市場のコンセンサスも同じです。
各イベントなどに便乗する際は注意したいものですね。

利下げが見込まれている来る次期FOMCは今月18日です。

超大幅ギャップ時のアルゴリズム

SQ週である今週の日経平均は週明けからいきなり波乱含み。
NYは今年6番目の下げ幅を記録
これを受け今朝の日経225先物は400円以上のギャップダウン
その後徐々に下げ幅縮小し戻りを試す展開が続いていますが、事態は意外に深刻な気がしますね。
米国の利下げムードを吹き飛ばす中、外国人の日本株保有比率の動向が注目されます。
数日後にはイスラム教で世に言うラマダン入り
メジャーSQを前にさらなる下値模索があるかどうか。

国内では閣僚の資金管理不祥事が相次いで耳に入り辟易するばかりですが、外国人投資家は政局不安を最も嫌がります
この数日で特に政権の弱体化が顕著に現れています。
ロイターの記者などにはどう写っているでしょう。
安倍総理のAPECなどでの発言に危機感を覚えるのは私だけでしょうか。

さて、このたびの大幅ギャップダウン、世界同時株安時の700円ほどではないにしろスキャルピングに特化すればチャンスは大いにあります。
寄り付きスキャルピングなど特に朝のトレード戦略は多くのご好評の声をお寄せ頂いておりますが、その中で補足の必要を感じたケースがあります。まさに今日のような日に適したものですが大幅ギャップ時の寄り付きアルゴリズムとして次期ヴァージョンアップの際に加筆補足させて頂きます。