“WALL STREET: MONEY NEVER SLEEPS”を観て (邦題:「ウォール・ストリート」)

先月全米公開された“WALL STREET: MONEY NEVER SLEEPS”(「ウォール・ストリート」※日本では未公開)を観てきました。1987年に公開されたオリバー・ストーン監督、マイケル・ダグラス主演による名作「ウォール街」の続編です。

前作は私が当時夢中でみた映画の一つでした。
あの映画から23年も経ったのですね。

WallStreetposter

世界的な追加金融緩和の波 リスク資産への資金流入期待の台頭

昨日の日銀の金融緩和政策発表直後、日経平均株価は急上昇しました。
日銀による発表を受け、世界的なさらなる金融緩和への思惑が台頭しています。
リスク資産への資金流入が強まるとの見方から株式市場も期待感から海外市場も堅調な展開となっています。
NY市場へもこの流れが波及し、大幅高で返って来ており、まさしく世界的な金融緩和の波をつくったといえます。
この方向性を示したという点では東京発のサプライズですね。
日銀の追加金融緩和策が株価動向にインパクトを与えたのは間違いなく、資産買い入れに踏み込んできたことや金融危機への姿勢は強いメッセージとして伝わったのは確かでしょう。この日銀の姿勢にファンドによる買戻しを引き起こしたのも事実だと思います。
ただこのリスク資産買い入れも5兆円という規模であり、やや小出し感は否めません。
この資産買い入れは2008年米国が行った政策に似ていますが規模は米国と比較にならないほど小さいものです。
今回の日銀の金融緩和政策は海外メディアの報道を見る限り間違いなく評価はされていますが、さらなる米国の追加の金融緩和への思惑もあり、為替は円高基調が強まる公算が高い状況です。
発表直後こそは円安となりましたが、すぐに巻き戻しの円買いが入り一時介入以来の高値の82.96円をつけています。当面の注目は来月の米国FOMC。FRBの金融政策の動向ですね。
現在はまだ相対的に米国の金融緩和期待の影響が強い状況です。

日銀が追加緩和決定へ

今日は昼過ぎに日銀の金融政策決定会合結果発表を控えています。
今回日銀は追加緩和を決定する見通しです。
すでにこれはら折り込み済みの気配濃厚で、前回の資金供給新型オペ発表の際も20兆から30兆円へ拡大したのみで市場がネガティブに反応した経緯があることから中途半端な内容ですとポジティブな反応は期待できないでしょう。
むしろ温存し大きな緩和策は出さない可能性の方が大きそうですが。
予想通りの結果であれば、材料出尽くし感からの急落にも備えるべきといえます。
同時に為替介入観測からの突発的な上昇も期待される中、それに応じたリスク管理とポジショニングが求められます。
前場の持ち越しには気をつけましょう。
日本の緩和策よりも来月初旬にある米FOMCで大規模な量的緩和を行う観測もあり、それまではあまり大きな手を打ちそうには見えないところが今の日銀の悩ましいところです。

10月相場入り 9月の為替介入実績は2兆1249億円

9月の為替介入は2兆円台で予想ほど大きくはありませんでした。
24日にも介入観測がありましたが、殆ど買ってないことになります。今回は総額のみの発表で内訳は発表されていません。
過去の例から総額では30兆円以上は介入するとの見られていましたので、逆に言えばまだ温存しているという見方もできます。
この数日の円高にはタッチしていないようですが、今後の介入余地は十分にありそうです。
引き続き動静に注意を払う必要がありますね。