政変、一夜明け 日経平均の値動き

昨日の衆議院選挙は自民党が歴史的大敗を喫した形で幕を閉じました。
政治的空白への懸念は当面は払拭されましたが、外国人投資家による先行き見通しは未だ不透明といったところ。

なるほど、それは日本人である私自身も自信をもって彼らに伝えられないところが多々あるからです。

今日を新たな歴史の1ページとできるか、また16年前と同様の一過性の政変に過ぎないかは後世の人間が判断することになりますが、様々な不安が交錯する中、新たな幕が上がり、一応は日経平均株価はご祝儀相場のような上昇を始めました。
これはアク抜けとも見えましたが、やはりその後は大きく失速しています。
民主党が圧勝しても手放しで日本の政治の先行きが明るいとみなすことができないからでしょう。

4年前とは違います。

今日の前場の値動きをみると、外国人投資家も未だ日本の情勢を見極められないままでいることがうかがえます。

8/28の先物終値が10,530円。
政変、一夜明けた今朝の寄り付きが10,630円。
わずか100円のギャップアップでそれほどインパクトのあるものではありませんでした。
寄付き直後から急騰し一気に節目を抜け高値を更新していきましたが、その勢いはわずか30分ほどで一転し今度は急反落するという乱高下。
昨日の選挙の結果に連動したものとはいえず、むしろマーケットが迷っている様子で方向感に乏しい展開が続いています。

ただ乱高下といっても市場のセンチメントは正直なもの。
天底の売買シグナルは明確で、この値動きなら往復で大きな値幅を取れるというデイトレ戦略上は非常に好機といえました。

2009年8月31日前場 大証日経225

16年前、「55年体制の崩壊」をキャッチフレーズに非自民連立政権が発足。
このときは巨大マスメディアによる先導(扇動?)もありましたが、ひとつの国民の意思表示でした。

4年前は小泉劇場による「郵政民営化」一大旋風。
YESかNOを問う国民にわかりやすい選挙で投票率が67.51%まで飛躍的に伸びました。

そして今回は「反自民」という逆風やインターネットの普及を背景に投票率は前回の郵政選挙を上回り、1996年以降の現行制度では過去最高となる69.28%を記録。
明らかに今まで投票に行かなかった無党派層などの浮動票が動いたものと推測できます。
結果は自民が300超の議席を獲得し、いよいよ政権交代が実現しようとしています。

4年前の選挙と真逆の結果ですが、それでは4年前の国民の意思決定は間違いだったのか、というとそうでもなく、根本的には今回も世論はそんな変わっていないとの印象を受けます。
今の自民への逆風の中、どさくさにまぎれて、あたかも民意が小泉改革を否定したかのような論調にすり替えているものも見受けられますが、4年前、小泉元首相が「郵政民営化しないと改革ができない」、古い官僚支配から脱却するためには「自民党をぶちこわす」必要があると説いたからこそ、大多数が自民党を支持したのであり、今回大敗したのはその改革したはずだった自民党を安倍氏、福田氏、そして麻生氏がきちんと引き継がなかったからではないでしょうか。

せっかく、「ぶちこわした」と思った自民党を現政権がまた戻してしまおうとしていると国民は判断したのでしょう。

バラマキ批判や財源問題以前に、小泉旋風のおかげで当選した自民議員が、小泉元総理の政策を公然と批判しているのを国民がどう受け止めるかわからないのはもはや末期的といえます。

自民大敗の真相は案外単純なのではないのかと感じます。
決して前回の郵政選挙を否定しているとは見えませんでした。

多くの有権者の意見を要約すると、
「あくまで改革を断行しようとしたから4年前は支持した。」
そして「この2年間その改革の動きが鈍った。いつの間にか元の自民党に。」
小泉元総理退任後、その議席を利用しながら掌を返した政策を打つ政権を国民が認めるはずはないのでしょう。
理由は単純そのもの。

本来なら落選するはずのない大物議員候補がことごとく落選したのをみると、理由は意外に単純なのにそれに自民党幹部は気づいていなかったのでしょう。
また、麻生総理が落選せず、小泉路線に忠実だった候補まで「自民」というだけで落選するのは皮肉としかいいようがありません。

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デイトレ用の専用モニターやデスクについてのお問い合わせがありますが、本戦略実践に際してはそれほど神経質になる必要はありません。
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*最近ではドラマ「華麗なるスパイ」(日本テレビ)でも使われていました。
本物の諜報機関でも使用されているかは不明です(笑)
その他「星ひとつの夜」(写真・下)でも使用されていましたが、こちらは6面で個別株銘柄を取引しているというストーリー設定でした。

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■弊社と同仕様のシステムが採用されているドラマ■
華麗なるスパイ
星ひとつの夜
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