TOPIXのリバランス

NAVIと重複しますが、本日は大引けでTOPIXのリバランスに伴う買い需が観測されています。
リバランスとは文字通りインデックスファンドの「再バランス」=”re-balance”のことです。
銘柄入れ替え、M&A、自社株買い、スピンオフ、増資などに伴い発生するゆがみを補正する動きです。
とりわけ銀行株の増資による影響が顕著です。
時価総額が増えた銘柄のために買い増しをする一方で、その銘柄が増える分だけ他の銘柄の株数を減らすわけですから、銀行対他銘柄で逆行する動きが出ます。
しかし、こうしたミスプライスを利用するイベントドリブン投資法の存在から、他のヘッジファンドもそうですが、証券自己、個人投資家などが需給以上のポジションを組んでいた場合、折込済みとなって反対に動くこともありますので警戒が必要です。
この点、アービトラージ戦略の場合はローコスト、ローリスクで比較的簡単にこのマーケットインパクトを利用することができます。

手の内を隠した大口オーダー 板が薄い方へは動かない

手の内を隠した大口オーダー 板は厚い方へは動かない
最近は一昔の立会取引(Open Outcry)や電子取引では数百枚や千枚を超える大量の注文となると他の投資家に分からないようにすることが重要でした。
大口トレーダーは手の内を隠すのに苦労したものです。
現物の値嵩株や先物ではまだよかったのですが、最近は一時と比べてかなり薄商いです。
当然大口の売り注文が出されると他の投資家が先に逃げようと殺到し板がなくなる恐れがあります。
大口注文を抱えるトレーダーにとって不利な点です。
電子取引の場合、市場参加者は基本的にビットとオファー、枚数を見ることができます。
個人と機関の格差が縮まってきたのは事実ながら使用する情報ベンダーや端末の格差は依然健在です。
正確な対当が確認できない個人は時として振り回されるでしょう。
CMEグローベックスをはじめとした主要な電子取引システムでは意図した枚数の全部ではなく、一部だけを先に約定させ、残りを保留するシステムとなっています。
一般の投資家には、最初少量の出来高のみが歩み値で確認できますが、そのオーダーが約定された後、順次その他のオーダーが自動的に発注され約定されていくものです。
この方法であれば売りたいポジション全体がどのくらいの手口かを隠したままオーダーを出すことができます。
したがって歩み値ではそれらも加味することも必要です。
スライス注文の中には均等割りが多く見つけやすいですが、最近は実に巧妙です。
しかし結果として板が薄い方へ動きやすい遠因はここにもあります。
だからこそ多くの投資家が板が薄くなる逃げたくなる心理を逆手に取ることもでき、そこにチャンスが生まれるのかもしれません。

最近は一昔の立会取引(Open Outcry)や電子取引では数百枚や千枚を超える大量の注文となると他の投資家に分からないようにすることが重要でした。

大口トレーダーは手の内を隠すのに苦労したものです。

現物の値嵩株や先物ではまだよかったのですが、最近は一時と比べてかなり薄商いです。

当然大口の売り注文が出されると他の投資家が先に逃げようと殺到し板がなくなる恐れがあります。

大口注文を抱えるトレーダーにとってこればかなり不利な点です。

電子取引の場合、市場参加者は基本的にビットとオファー、枚数を見ることができます。

個人と機関の格差が縮まってきたのは事実ながら使用する情報ベンダーや端末の格差は依然健在です。

正確な対当が確認できない個人は時として振り回されるでしょう。

CMEグローベックスをはじめとした主要な電子取引システムでは意図した枚数の全部ではなく、一部だけを先に約定させ、残りを保留するシステムとなっています。

一般の投資家には、最初少量の出来高のみが歩み値で確認できますが、そのオーダーが約定された後、順次その他のオーダーが自動的に発注され約定されていくものです。

この方法であれば売りたいポジション全体がどのくらいの手口かを隠したままオーダーを出すことができます。

したがって歩み値ではそれらを加味することも必要となってきます。

スライス注文の中には均等割りが多く見つけやすいですが、最近は実に巧妙です。

しかし結果として板が薄い方ではなく、むしろ厚い方へ動きやすい遠因はここにあります。

だからこそ板が薄くなると逃げたくなる衝動にかられる多くの投資家の心理を逆手に取ることもでき、そこにチャンスが生まれるのかもしれません。それもまたゼロサムゲームと言われる所以です。