旧大証銘柄の任天堂が日経平均株価に採用 日経平均株価銘柄入れ替え

任天堂(7974)が日経平均に採用されます。
2013年の取引所統合前は大証銘柄は日経平均に採用されていませんでした。
統合後もTOPIXと日経平均での裁定戦略において大きく影響がある大証銘柄でもあった同銘柄は長らく採用基準により見送りが続いていましたが、このたび採用決定。

日経新聞社は指数算出において従来のみなし額面を株価関数係数に変更。
これに伴い値がさ株でも採用されやすくなったとみられます。

■除外銘柄(10/1実施)
日清紡HD、東洋製缶グループHD、スカパーJSATHD

■新規採用銘柄(10/1実施)
任天堂
キーエンス
村田製作所

日経平均株価銘柄入れ替え

■除外銘柄(9/26実施)
東急不動産(8815)

■除外銘柄(10/2実施)
三菱製紙(3864)

■新規採用銘柄(9/26実施)
日東電工(6988)

■新規採用銘柄(10/2実施)
東急不動産ホールディングス(3289)

新規採用の2銘柄はみなし額面は50円。

日経平均にはこれまで大証の銘柄は採用されませんでした。
しかし、今年の7/16に実施された東証と大証の現物市場統合に伴い、所謂大証銘柄であった任天堂(7974)の採否が注目されていました。
日本取引所(8697)と並んで非常に有力視されていましたが、今回は見送られました。
任天堂の株価は5桁。
日経平均はTOPIXと異なり株価の単純平均で計算します。
額面調整をするものの、仮に任天堂が採用され相応の措置がとられなかった場合、日経平均が大きく下がるリスクもあり、その影響も懸念されていました。

MSCIリバランス 5月の需給

MSCIの定期見直しが日本時間で5月16日の早朝に発表される予定です。
この5月の定期見直しは年に最も大きな変更を伴うとされており、特に国のカテゴリー変更が最大の焦点です。
昨年まで見送りとされていた韓国や台湾がMSCI先進国指数入りする可能性が今回は高いと見られています。
仮に韓国や台湾がMSCIの先進国指数へ組み入れられた場合、先進国指数における日本株のウェイトが相対的に低下することから日本株への売り需要が発生します。
尚、実際のリバランス実施は5月31日の引け基準での実施となる予定です。
昨年は見送り決定後に日経225先物に逆に大きな買い需要が発生したことからヘッジファンドなどによる先回り売買に振り回されないように発表日前後のポジション調整には要注意です。

MSCI標準指数の銘柄入れ替えに伴って約970億円の資金流出売り需要

フランクフルトは小反落。動いているCMEのナスダック100、S&Pは小幅高水準で推移しています。
バイアスもシート通り強い傾向を示していますが、一方で今日の引けで東京市場ではMSCI標準指数の銘柄入れ替えに伴って約970億円の売り需要が見込まれています。
MSCI指数における日本株の割合は8.81%から8.72%に低下します。
全体圧力は、約970億円規模の予定。
また、自民・公明が週内にも内閣不信任案提出した場合、小沢氏が同調する姿勢を示唆。
月末最終日の31日の需給要因がどちらに振れるか、十分に確認して無理をせず冷静にチャンスを待ちましょう。

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MSCI、標準指数から日本株20銘柄を削除(新規組み入れなし)

MSCI、標準指数から日本株20銘柄を削除。
削除銘柄は以下の通り。新規組み入れはありません。

【削除銘柄】
キャノンMJ(8060)、DOWA(5714)、フジHD(4676)、阪急阪神(9042)、伊藤園(2593)、松井(8628)、三井金(5706)、ミツミ(6767)、日産化(4021)、日清紡HD(3105)、オービック(4684)、札幌北洋HD(8328)、サッポロHD(2501)、池田泉州HD(8714)、七十七(8341)、新光電工(6967)、トクヤマ(4043)、東京製鉄(5423)、東建物(8804)、ユニー(8270)

GSも中国株の”Over weight”を継続する一方で日本株については”Under weight”へ引き下げたと伝わっています。
中国のインフレ率は顕著なものとなっていますが、近いうちにピークに達する楽観的な見方のようです。

MSCIリバランス

今日は引けにMSCIリバランスの執行があります。
ただ今年の11月に関しては例年と異なり月初からの上昇が顕著です。
リバランスやドレッシング買いというよりも単純な年末に向けて特有の需給の動きの方が強そうです。

第一生命(8750)TOPIX組み入れに伴うリバランス需給

第一生命(8750)が31日よりTOPIX指数に算入されます。
時価総額は1兆5千億円の大型組み入れ。
これに伴い前日であるTOPIXのリバランスの需給が今日の大引けで発生すると観測されています。
第一生命の個別銘柄としては昨日時点でも既に思惑買いが先行していますが、第一生命を買い、TOPIXファンドの連動性を保つために他の銘柄を売る需要も発生しますので、日経平均株価の方には逆の変動が起こる可能性もあります。
今回はインパクトが大きくこの点は周知の事実でもありますので、場中ではこれを逆手にとった取り組みがなされていることが多く、その方が要注意かもしれませんね。

MSCIリバランス1000億円観測 バーナンキFRB議長が日銀で講演

あの「誤発注」報道の5月6日の安値を一時下回り9,774ドルをつけるまで下落した昨夜のダウ平均。
6日の巨額の売り注文は実際には「誤発注」でなかったことはすでに伝わっておりますが、一時的にも「誤りではないか」と思われたほどの異常な安値をあっさり自然な値動きでクリア。
下値模索のハードルも低くなったといえます。
目先は米金融規制法案に楽観的な見通しが出たことから金融株中心に買われ、時間外ではダウ、ナスダックともに大幅に上昇しています。

今日はMSCIのリバランスにより、1000億円ほどの売り需要が観測されています。
バーナンキ議長による講演は日銀で9時半に予定。
内容公表の時間次第で動きがあるかもしれません。
MSCIの需給は織り込み済みながら、むしろこの方が要注意ですね。