ドバイショック

米国株式市場は感謝祭(サンクスギビングデイ)のため、全市場休場。
27日再開となります(午後1時までの短縮取引)。

米国市場休場により米国市場の暴落というショックはないものの、米国指数先物は急落。

原因はドバイショックで欧州市場が暴落しているためです。
ロンドンは-3.18%、フランクフルトは-3.25%と3%超の下落。
昨日後場に流れていたドバイの懸念が顕在化したようです。

ドバイ政府系企業が返済延期要請。
S&Pがドバイにおける4銀行の格付けをネガティブに格下げ。
日本の銀行やゼネコンにも影響が懸念されています。

円相場はついに84円台に突入。

権利落ち日の変更

従来は4営業日後に権利落ちとされておりましたが、電子化に伴い、11月より3営業日後に変更になりました。
今月では従来ですと最終売買日は24日のはずでしたが、今回の変更により25日に持ち越してもOKとなりますので注意が必要です。

三菱UFJが1兆円の公募増資 メガバンクの増資観測によるイベントドリブン

三菱UFJが1兆円の公募増資。日立や三井化学も。
三井化学が公募増資で642億円、日立が増資で3000億円、新株予約権付き転換社債(CB)発行で1000億円の資本増強。
特に三菱UFJの増資は以前から観測されていたものです。
国際的な自己資本規制強化の圧力によるものですが、三井住友やみずほにも同様です。
これまで銀行はすでにこの一連の増資観測で売られてきましたので、イベントドリブンなどでどれだけ折り込まれていたかにによりますが、アク抜けとなる可能性も高そうです。ただNYが上昇しており過度なギャップダウンによる歪はなさそうです。
ADRの三菱UFJは8%以上の下落幅です。
CMEとの絡みでこの手の戦略もあるのですが、掲載に踏み切るか検討中です。
現状は他の戦略だけでも十分ではありますね。

MSCI 新規採用・除外銘柄

MSCI 新規採用銘柄

エアウォーター(4088)
千代田建(6366)
シスメックス(6869)
小糸製作(7276)
日本写真印刷(7915)

MSCI除外銘柄

DIC(4631)
大阪チタ(5726)
オンワードHD(8016)
プロミス(8574)
レオパレス21(8848)
TBSHD(9408)
光通信(9435)

クレディ・スイスの日本株レーティング引き下げ

クレディ・スイスがこれまで長期にわたり日本株をオーバーウエイトにしてきましたが、ついにベンチマーク水準まで引き下げたようです。先日来より欧州系のヘッジファンドの友人と話すと決まって真っ先にお題に上る懸案事項であり気になってはいたのですが、やはりといった様相です。
これは民主党政権へのひとまずの評価と思われますね。
バイアスのトレンドとの兼ね合いには注意が必要です。

外国人筋、外資のつぶやき 日本株は買いたいけど買えない

私の知る海外の情報筋では日本株離れがますます顕著になっています。
正直米国株がこの体たらくなので日本株どころではないといったところが本音の様子。

政権交代した日本ですが、日本のみならず海外メディアからも批判の的となっている民主党政権。
大統領就任後100日間をいわゆるハネムーン期間とするようにしばらくは大目に見たいところですが、、早くから失望やダメ出しの声さえ聞こえてきます。
外国人は投資先の国のリーダーに強さを求めます。
自国の国力をどれだけアピールできるかも重要で、それが投資の基準でもあります。
確かに日本には技術力がありますが、中国に市場に負けてます。
せっかくの技術力も経済も政治がこれでは、と言われてしまうのも無理からぬこと。

旧大蔵省出身でしかも高齢の財務大臣。

これでは海外の友人たちは駄目だと口をそろえて言います。

小泉政権時代以上のインパクトのある対策があれば別ですが、現実はこの通り。
やはり改革に退嬰的と映るのでしょう。
それは閣僚人事で明らかです。
海外の投資家に「脱官僚」と見えなければ改革の実効性はなきに等しいのです。
ある意味日本人以上に彼らは冷静に日本市場を分析しています。

買いたいけどまだ買えない。
それが彼らの本音なのかもしれません。

今晩の米国FOMC。
さらに週末には雇用統計発表を控え手が出しにくいようですね。
模様眺めムードといった様相。
FOMCは無事に通過するでしょうがバーナンキ議長発言に注目が集まっています。
動くならADP雇用統計の結果に期待といったところのようです。

まだつぶやきがあるだけマシというもの。
政治がこのままだと、日本市場など誰も見向きもしないものになってしまうでしょう。

TOPIXのリバランス

NAVIと重複しますが、本日は大引けでTOPIXのリバランスに伴う買い需が観測されています。
リバランスとは文字通りインデックスファンドの「再バランス」=”re-balance”のことです。
銘柄入れ替え、M&A、自社株買い、スピンオフ、増資などに伴い発生するゆがみを補正する動きです。
とりわけ銀行株の増資による影響が顕著です。
時価総額が増えた銘柄のために買い増しをする一方で、その銘柄が増える分だけ他の銘柄の株数を減らすわけですから、銀行対他銘柄で逆行する動きが出ます。
しかし、こうしたミスプライスを利用するイベントドリブン投資法の存在から、他のヘッジファンドもそうですが、証券自己、個人投資家などが需給以上のポジションを組んでいた場合、折込済みとなって反対に動くこともありますので警戒が必要です。
この点、アービトラージ戦略の場合はローコスト、ローリスクで比較的簡単にこのマーケットインパクトを利用することができます。

手の内を隠した大口オーダー 板が薄い方へは動かない

手の内を隠した大口オーダー 板は厚い方へは動かない
最近は一昔の立会取引(Open Outcry)や電子取引では数百枚や千枚を超える大量の注文となると他の投資家に分からないようにすることが重要でした。
大口トレーダーは手の内を隠すのに苦労したものです。
現物の値嵩株や先物ではまだよかったのですが、最近は一時と比べてかなり薄商いです。
当然大口の売り注文が出されると他の投資家が先に逃げようと殺到し板がなくなる恐れがあります。
大口注文を抱えるトレーダーにとって不利な点です。
電子取引の場合、市場参加者は基本的にビットとオファー、枚数を見ることができます。
個人と機関の格差が縮まってきたのは事実ながら使用する情報ベンダーや端末の格差は依然健在です。
正確な対当が確認できない個人は時として振り回されるでしょう。
CMEグローベックスをはじめとした主要な電子取引システムでは意図した枚数の全部ではなく、一部だけを先に約定させ、残りを保留するシステムとなっています。
一般の投資家には、最初少量の出来高のみが歩み値で確認できますが、そのオーダーが約定された後、順次その他のオーダーが自動的に発注され約定されていくものです。
この方法であれば売りたいポジション全体がどのくらいの手口かを隠したままオーダーを出すことができます。
したがって歩み値ではそれらも加味することも必要です。
スライス注文の中には均等割りが多く見つけやすいですが、最近は実に巧妙です。
しかし結果として板が薄い方へ動きやすい遠因はここにもあります。
だからこそ多くの投資家が板が薄くなる逃げたくなる心理を逆手に取ることもでき、そこにチャンスが生まれるのかもしれません。

最近は一昔の立会取引(Open Outcry)や電子取引では数百枚や千枚を超える大量の注文となると他の投資家に分からないようにすることが重要でした。

大口トレーダーは手の内を隠すのに苦労したものです。

現物の値嵩株や先物ではまだよかったのですが、最近は一時と比べてかなり薄商いです。

当然大口の売り注文が出されると他の投資家が先に逃げようと殺到し板がなくなる恐れがあります。

大口注文を抱えるトレーダーにとってこればかなり不利な点です。

電子取引の場合、市場参加者は基本的にビットとオファー、枚数を見ることができます。

個人と機関の格差が縮まってきたのは事実ながら使用する情報ベンダーや端末の格差は依然健在です。

正確な対当が確認できない個人は時として振り回されるでしょう。

CMEグローベックスをはじめとした主要な電子取引システムでは意図した枚数の全部ではなく、一部だけを先に約定させ、残りを保留するシステムとなっています。

一般の投資家には、最初少量の出来高のみが歩み値で確認できますが、そのオーダーが約定された後、順次その他のオーダーが自動的に発注され約定されていくものです。

この方法であれば売りたいポジション全体がどのくらいの手口かを隠したままオーダーを出すことができます。

したがって歩み値ではそれらを加味することも必要となってきます。

スライス注文の中には均等割りが多く見つけやすいですが、最近は実に巧妙です。

しかし結果として板が薄い方ではなく、むしろ厚い方へ動きやすい遠因はここにあります。

だからこそ板が薄くなると逃げたくなる衝動にかられる多くの投資家の心理を逆手に取ることもでき、そこにチャンスが生まれるのかもしれません。それもまたゼロサムゲームと言われる所以です。

お陰様でロングセラー

初版から現行版に至るまで大幅な刷新を重ねて参りました。
デリバティブ戦略の真髄を余すことなくご提供していくという趣旨のもと、倍旧のご愛顧を賜りお陰様でロングセラーとなっております。
皆様のお声は日々の励みでもあり喜びでもあります。
たくさんの方からのご支持・ご協力を頂きまして心より感謝申し上げるとともに、今後も名称にふさわしく「即戦力的なシグナルや手法」だけでなく、多方面に配慮したより一層の内容向上に鋭意努めて参る所存でございますので、今後とも相変わりませずご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。

日経平均の定期入れ替え見送り

今年の定期入れ替えはなしとの発表。
事前に除外銘柄として予想されていた銘柄は見送りで好材料となりましたが、一方、新規採用銘柄として予想されていた銘柄などには失望売りが広がっています。
今回の入れ替えではセクターからみて各種戦略に影響はありません。

下記は事前観測があった銘柄です。

■除外予想銘柄
東京ドーム(9681)、平和不動産(8803)、北越紙(3865)
■新規採用予想銘柄
DeNA(2432)、東京建物(8804)、長谷工(1808)、SBI(8473)

※日経は2000年以降、毎年秋に定期銘柄入れ替えを実施してきており、構成銘柄から除外される銘柄は株価が下落し、逆に新規に採用される銘柄は急上昇するなど様々な思惑が交錯し投資家の強い関心を集めてきた経緯があります。