日銀が追加緩和発表 日経平均急伸 ボラティリティ急回復にチャンス到来?

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日銀の追加緩和発表で急伸する日経平均先物 10/31場中足
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日経平均先物 直近3ヶ月 日足
米国はFRBが量的金融緩和の終了を決定。GDPも事前予想を上回り米国経済の堅調さをアピールする見事な出口戦略の滑り出し。
これに呼応するかのように日銀が追加緩和を発表。
サプライズの好材料から日経平均株価は急伸しました。
9/25につけた年初来高値を更新し、取引時間中に日経平均株価は一時16,533円91銭をつけ、先物はナイトセッションで16,690円にまで上昇。
シカゴは17,025円で終了しています。

GPIFによる国内株式での運用比率を約2倍に引き上げるとする発表もあり、海外投資家からのリスクマネー流入の加速が予想されます。
出来高、ボラティリティも急回復している今こそ絶好のチャンスといえましょう。
ただ、昨日のような相場はボーナスステージにすぎません。
一度にたくさん利益を出しても数ヶ月後に破産してしまっては元も子もありません。
一時的にブームに乗って何億と稼いだ後、調子に乗ってそれ以上の損失を出し再起不能になる個人投資家が数多います。
当戦略は無理のないペースで利益を日々最終的に出せるようにリスクを調整し、長期的にパフォーマンスを出せることを重要視しています。
続けられるメンタルと各自に適した運用スタイルを確立させることが他の何よりも大切です。
売買シグナル、リスクマネジメント、メンタルコントロール、この三本の矢を磐石なものにすることが何よりも先決といえます。
毎日の講座でしつこいほど申し上げていますが、将来的に専業を目指されるのであれば、「目先にいくら儲るかではなく、何年後にも生き残っていけるスキルを身につけること」、これが最優先となるでしょう。
結果は後から自然についてきます。

実力が如実になるのは決まってこのような大相場です。
しっかりとチャンスをものにしてください。

“Quantitative easing”の言葉に敏感に反応 過剰流動性が再び相場を引き戻すのか

連邦債務上限引き上げ問題が決着後も日本市場の場中のみわずかに反応しただけで、ダウは下落を続け8日続落となっていました。
実に8日続落は、金融危機直後の2008年10月以来2年10ヶ月ぶりのことで、8日間における下落幅は857ドル(6.7%)。昔なら大した値幅ではないですが、今のボタティリティを考えれば十分に衝撃的です。
リセッションへの懸念や米国債格下げを先取りした動きだったのかもしれませんが、この程度で格下げ懸念を織り込むには微妙なところです。
実質的には米国経済はすでに破綻しているといえ、景況感だけでは買えない状況。
もはや過剰流動性に望みをつなぐしかない中、ついにお待ちかねの量的緩和第三弾発動?
QE3の話は6月前に立ち消えになったはずですが、再浮上。
昨晩大幅下落していたダウが一気にプラスになって返って来ています。
欧米の報道では”Quantitative easing”の言葉にはやはり敏感な反応が見て取れます。

一方で日経平均は底堅く、何があっても反応に乏しい状態が続いています。
日銀のETF買い入れ枠がまだ十分にあり、買い入れ期待やらで相当下支えされているようであり、なかなか下落しません。
日銀は禁じ手をかたくなに封印する中、FRBのやりたい放題を見ているだけなのは歯がゆい限りです。