歳暮のご挨拶 2011年

2011年は大震災と福島第一原発の事故で日本にとっては決して良い年とは言えない大変な一年でした。

2011年日経平均株価 大震災時のパニック相場を乗り越えたものの、年後半からは米国債格下げと欧州債務危機により再び軟調に
2011年日経平均株価 前半は大震災、後半は米国債格下げと欧州債務危機に見舞われた

大発会寄り付き10,352.19円から大納会大引け8,455.35円。
年足ベースで2年連続の陰線引けとなりました。

場中の年初来安値は3月15日の8,227.63円、高値は2月17日につけた10,891.60円。

現物市場では8,227円ですが、震災直後の週初に先物で一時7,800円まで急落しており、震災時はかなり大きなボラティリティ相場となりました。
震災のパニックも一過性でその後日経平均は急激に反転していきましたが、夏以降米国債の格下げ、欧州債務懸念など相次ぐ金融危機に見舞われると先行き不透明感から再び下落基調に転じています。
皮肉にもあれほどの惨事の大震災でも年前半はまだ復興ムードと挙国一致体勢への期待感から上昇機運が高まっていたのですが、その後の政府の迷走は周知の通りです。
そんな日本政治を見透かすように外国人が市場から去ると年後半の商いは急激に細っていきました。
やはり2期以上続く安定した政治体制と国際社会でも引けを感じさせないアピアランス、強い指導力をもったリーダーの登場を願うばかりです。

それでもまだ日経225は株価が上がろうが下がろうが関係なく利益を出せるはずですが、出来高が低迷すればトレードのスタイルもまた異なってきます。
今年もver.10.03以降、現況の薄商いでも利益を出せるシステムに一新しています。
出来ることなら早くボラティリティーが戻ってほしいところではありますが、来年どんな相場がやってきても継続してより利益を出せる安全な戦略を追求し、今後も一層の充実を図るべく鋭意努めて参る所存です。

本年中は格別のご高配を賜りまして厚く御礼申し上げます。
毎年引き続きご愛顧を賜り深く感謝申し上げます。

活気に乏しい日本経済ですが、これまでも幾度となく難局を乗り越えてきた日本人であれば、叡智を結集し明るい未来を切り開くことができると信じています。
来年は素晴らしい年であるように、皆様のご多幸を心から祈念しております。

どうぞ良い御年をお迎え下さい。
末筆ながら来年も相変わらずのご愛顧を賜りたく、謹んで歳末のご挨拶を申し上げます。

応用編講座

日中の動きがあまりないですが、丁度直近の上昇トレンドが一服の模様。
イタリア国債が上昇し利回り低下も驚きましたが、S&Pによる独仏を含む15ヶ国一斉ネガティブも驚きです。
今週は注目されているEU首脳会議がありまだ様子見ムードが続きそうですが。

さて、先般新たに導入した戦略がサラリーマンや朝忙しい方にもチャンスが広がりご好評を賜っております。

薄商いで休むも相場というべき今日この頃ですが、基礎からしっかりマスターし、来るべきチャンスに備えましょう。

直近のケーススタディ講座もユーザー専用ページでご確認ください。

11月22日~ 
応用編1~4 CS追加 

トレーディングで大事なのは、継続したパフォーマンスと安定したメンタルコントロール

巷間においては多くのトレーディングメソッドが溢れていますが、その中で継続性の本質を突いた投資戦略はどれだけあるでしょうか。

当戦略はマネージドフューチャーズ戦略の中でも、時代に応じて特に継続して利益を上げることのできるプロフェッショナル戦略を最新事情に合わせて厳選しています。

大震災後ようやく回復した1万円台を再び下回った日経平均株価。

バブル崩壊後の安値更新する原因にもなったリーマンショックから早3年が経とうとしていますが、世は再び金融危機にさらされています。

まさに時代は風雲急を告げています。

まだ本気で主要国のリセッションを心配している投資家は少数派でしょうが、これが逆にチャンスなのです。

ベアスターンズやリーマンブラザーズの破綻に端を発した金融危機は、民間の金融機関の破綻がテーマでしたが、今回の火種は日米欧国家そのもののソブリンリスクがはっきりと顕在化したことです。

各国の財政問題は待ったなしの状況の中、日本の政治はトップがころころと変わり財政政策の執行力に不安をぬぐえません。

金融緩和策を乱発した米国はジャパナイゼーションの時代へ。

喫緊の課題は財政問題の根本的な解決ですが、市場の注目は追加の金融緩和に集中。

QE2からQE3?

QE3の後は?

まさかQE4?

本当にそんなことを続けることができるでしょうか?

すでにあれだけ量的緩和を行って日本化する米国経済。

じわじわと迫るリセッション不安の波。

究極的にはその同じ不安の連鎖がこれまでも金融危機を巻き起こしてきたのですが、昔も今も相場はゼロサムゲームです。

負けている投資家がいれば逆に勝っている投資家がいます。

当戦略はその勝ち組に入るために培ってきたノウハウのいわば結晶。

刻々と世情は移り変わっておりますので、当然トレーディングの方法もそれぞれで最大の利益を上げる方法は異なってきます。

1980年代のバブル相場、
2003年から2005年にかけての株ブーム、
2005年の郵政解散
2008年のリーマンショック、その後の低ボラティリティ相場、
2011年のソブリンリスク

今求められるのは来るべき金融危機を前にボラティリティが上下する中でその不安を逆手に取った新時代のトレーディングメソッドです。

過去の実績をもとにした再現性が疑われるような投資法では長く続きません。

これからも勝ちに行く投資法が求められています。

それが時として大幅刷新でまったく新しい戦略であったり、追補であったりしますが、

巷に溢れる売買シグナルの配信や自動売買ソフトは玉石混淆。

そしてそのほとんどが一過性のもの。
出ては消えての繰り返しです。

ましてや時代の変遷、需給、世情を無視した一時期に偶々勝てたにすぎない通り一遍の手法やプログラムでは利益を上げ続けることはほとんどできないでしょう。

ではなぜ当戦略が長期的に安定したパフォーマンスを上げ続けることが出来るのでしょうか。

それは、他人に頼らず、自分自身が自己の責任で自信を持ってトレーディングできるルールを確立できるように導くものだからです。

本質が正しい投資スタイルが身についていれば、その後にどんな波乱の相場が到来しようとも、切り抜けることができるからです。

時代に合った戦略を正確に身につけられたユーザー様はそのほとんどがの方が安定した成績を挙げていらっしゃり、続々とご報告を頂いております。

資金量に個人差がありますゆえ、パフォーマンスは億単位から数十万円まで様々ですが、確実にいえることは最新の戦略を正しく理解すれば誰も退場せずに安定した成績が残せるという事実です。

おかげさまでとりわけ優秀な方のトラックレコードをご提供いただいたり、ランダムなモニター調査に基づく個別の行動ファイナンス分析を背景に当戦略は大幅な進化を遂げてきました。

それができるのも、魚(ロジック)を単に与えるのではなく、魚の釣り方(いかなる状況も打開できる投資行動力)をマスターしているからに他なりません。

資金量もメンタリティも十人十色です。

投資において、何よりも大事なのは自分自身に合ったルールをいち早く見つけることです。

目先の勝敗に一喜一憂することは無意味です。

今日たとえ大儲けできても、明日にそれより大損してしまってはいずれマーケットから退場することになるでしょう。

そうならないためには、何よりも投資の本質を学ぶことが重要なのです。

売買シグナル、リスクマネジメント、そしてメンタルコントロール。

これらを総合的に確立しない限り、継続したパフォーマンスは望むべくもありません。

その粋をご提供できるのが当戦略でもあります。

追加のナイトセッション戦略をはじめ、成果報告が続々と!

7月から先月の成績が最大となったとのお便りを大変多数のユーザー様からお寄せ頂いています。

リーマンショック時以上の反響です。

わずか数日で億単位で利益を上げられた方がかなりいらっしゃいます。

「利大損小で大きく負けずに続けられたおかげで今回の大相場のチャンスで大きく勝てた」

「このようなときこそ有事の際に負けずにカウンターアタックで大きなパフォーマンスが得られる本物の投資戦略が必要であることが、文字通り身にしみてわかった」

これらのお言葉で何が必要だったのか、この数週間の相場の全てを物語っています。

最近の日経225は国内外の事情の影響を受けボラティリティの変動も激しさを増しています。

こんなときこそ、無駄打ちせず効率よくパフォーマンスを上げるべきです。

民主党新代表に野田氏 政権交代後3人目の総理大臣に

民主党代表選挙で新しい代表に野田財務相が選出されました。
明日の衆参両院で首相指名選挙を経て第95代の内閣総理大臣に指名される見通し。

小泉元首相の退任以降、自民党が党内選挙のみで首相を安倍、福田、麻生と3人も交替させてきたことをたらい回しと批判してきたのに、平然と同じ行為を繰り返す民主党。
しかも、自民党より性質が悪いのは、政策本位の選挙ではなく、国民無視の「小沢VS反小沢」かで代表が決まったこと。
終われば「ノーサイド」と言う野田新代表ですが、市場はこのリスクをまだ十分に織り込めていないようです。

午前中は11時からの代表選の行方を見極めようと方向感に乏しい展開でしたが、午後になると上昇幅を3桁に拡げ、日経平均株価は一時8,900円台に。
しかし、トップの海江田氏の票が過半数に届かず、決選投票にもつれ込むことが判明すると、午後1時半すぎから上昇幅を縮小。
増税を打ち出している野田氏が総理に就任するのは株価にとってマイナスと見られていただけに、市場のコンセンサスでは海江田氏で株価上昇、それ以外では下落との流れが支配的でした。
実際、決選投票が決まると債券先物が買われた一方で景気への悪影響が意識され株価は伸び悩みにつながりました。

組閣もまだですし、人事が決まらなければ何も始まりませんが、この新しいリーダーへの期待よりも市場は米国時間の材料にしか反応しない状態となってしまっています。
週末にはジャクソンホールでのバーナンキ議長講演を無事通過したことで、一旦はショートカバーの地合いですが、来月のFOMCでは追加の金融緩和は決まるかどうかは不明です。
ちなみに昨年のQE2の時はジャクソンホールから11月のFOMCまで時間が経過していました。

新代表選出後、日中と打って変わってナイトセッションに動きはありません。
ナイトセッション戦略でも指摘した通り、日本の政治体制などとは関係ないまるで異なる海外の力が働きますが、かえってこの分かりやすい「連動性」がチャンスに変わります。
相応の頭の切り替えが必要ですが、慣れれば逆に利用価値は大といえるでしょう。

S&Pが1ノッチ米国債格下げ 活況の様相を呈する日経ナイトセッション

S&Pの米国債格下げ以降、相場が大きく動いています。
リーマンショック以来のまさしく大チャンス到来といったところでしょうか。
まだ1ノッチだけなのにもかかわらず米国市場は8月8日に634ドルの下落、昨日8月9日には429ドル戻すなど大きな動きを見せています。
先日のFOMCの結果も“stand on your own”との言葉が物語るように長期的な低金利政策確約しつつもQE3には否定的な見解でサプライズの効果はありませんでした。
しかし、これらの思惑が交錯する中で、日経平均は大盛況。
大暴落と急騰を繰り返し数年前の高いボラティリティを取り戻しつつあります。

米国債が格下げされても根本的な財政問題を何ら解決しておりませんので、さらにマーケットは金融緩和を催促することになるでしょうし、それに失望すればさらに下落しそうです。
さらに米国債の格下げのみならず、仏国の格下げ不安も俄かに浮上してきており、南欧のデフォルト懸念も依然として払拭できていません。世界中で金融危機の火種が燻っている状態です。

日本の政治は相変わらず迷走。
菅総理の辞任が取り沙汰されていますが、民主党は解散もせず残り2年も消化試合を行うつもりのようですし、事態が良くなるとはとても思えません。
円高で高まる産業の空洞化。
海外へ流出する企業や人材。
ますます混迷の度合いを深めています。

個人的にはいずれリーマンショック以上の大きな金融危機が到来しなければ誰も目が覚めないのではないかと思います。
おそらくリーマンショック以来の安値を経験をしないと目が覚めないのかもしれませんね。
米国債を格付けしているのは米国籍の一民間会社です。
サブプライムローンの時に散々トリプルエーを与えてきた債券が片っ端から紙くずになってもまだ懲りていないんでしょうね。これだけ動いたということは。

まさに歴史の教科書に載るような世界恐慌がいつか来ると感じていますが、それが今年なのかもっと先のことなのかはわかりません。
リーマンショックの時の騰落レシオが55%以下まで進みましたので、この辺りが一応のセリングクライマックスになるかどうかの目安ですね。

強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていきます。

賢明な投資家が増えてきたのか不思議と暴落した今でも悲観はされていません。
個別株ならいざしらず、デリバティブであればむしろこの高ボラティリティで大きな利益を出している方が多いと思います。
サブプライムローン、リーマンショック、東日本大震災をくぐりぬけてきた投資家であればなすべきことは承知しているはずで、きっと粛々と準備を進めていることと思います。
短期でリスクマネジメントが万全であれば、現状はまさしく好機到来といえるでしょう。

さて、先月から時間延長されて名称も変更されたナイトセッションがここにきて活況の様相を呈しています。
出来高はそれほどでもないのですが、注目すべきは米国株式先物との精度の高い連動性と流動性、高いボラティリティです。
さすがに米国時間の大部分をカバーしていることもあり利用価値が高まってきました。

日経225 ナイトセッションにおける有効な戦略
詳しくはユーザー専用ページをご確認ください。

戦略シート:特記事項

NYダウが512ドル安とリ-マンショック後の2008年12月以来の下げ幅で返って来ています。
日経平均のGDは気配の段階ではかなり縮小されていました。

ユーザー専用ページにおける特記事項もあわせてご確認ください。

また、戦略シートを更新しました。
最新版をご希望の方はユーザー専用ページよりダウンロードしてください。
特に最近は最新版独自のロジックを適用するケースが多いですが、備考欄に判別基準をわかりやすくまとめています。

日銀が追加緩和を決定&政府は単独為替介入

金融政策決定会合で日銀が追加緩和を決定したようですね。
また日本政府が単独で為替介入を実施した模様。
NAVIで書いた9:30の海江田大臣の会見(経産次官人事)も同じタイミング。
材料豊富で珍しく見事な連携ですが、介入効果は限定的でしょう。
追加緩和に期待。

“Quantitative easing”の言葉に敏感に反応 過剰流動性が再び相場を引き戻すのか

連邦債務上限引き上げ問題が決着後も日本市場の場中のみわずかに反応しただけで、ダウは下落を続け8日続落となっていました。
実に8日続落は、金融危機直後の2008年10月以来2年10ヶ月ぶりのことで、8日間における下落幅は857ドル(6.7%)。昔なら大した値幅ではないですが、今のボタティリティを考えれば十分に衝撃的です。
リセッションへの懸念や米国債格下げを先取りした動きだったのかもしれませんが、この程度で格下げ懸念を織り込むには微妙なところです。
実質的には米国経済はすでに破綻しているといえ、景況感だけでは買えない状況。
もはや過剰流動性に望みをつなぐしかない中、ついにお待ちかねの量的緩和第三弾発動?
QE3の話は6月前に立ち消えになったはずですが、再浮上。
昨晩大幅下落していたダウが一気にプラスになって返って来ています。
欧米の報道では”Quantitative easing”の言葉にはやはり敏感な反応が見て取れます。

一方で日経平均は底堅く、何があっても反応に乏しい状態が続いています。
日銀のETF買い入れ枠がまだ十分にあり、買い入れ期待やらで相当下支えされているようであり、なかなか下落しません。
日銀は禁じ手をかたくなに封印する中、FRBのやりたい放題を見ているだけなのは歯がゆい限りです。