トレーディング什器(デイトレPCモニター)業務用環境

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よくPC・モニターなどの什器に関するお問い合わせを頂きますが、殊に日経225を単純に取引するだけの場合にはPC・モニター1セット、あと携帯電話でもあれば問題ありません。
中でもザラバ監視が必要ない手法を選択されればまさにそれだけで十分といえます。

それでも尚、環境整備したいという方のため、敢えて今回記事として取り上げるとすればマルチモニター環境(液晶の選別)です。
昨今はインターネットの普及によりディーラーとほぼ同等の情報が個人投資家にも手に入る環境が整いつつあります。
徒に情報が多ければ良いというものではありませんが、本書における一部の手法では様々な参照が必要なケースが出てきます。
採用する手法にもよりますが、1画面では少々手狭かもしれません。
お使いの証券ツールによっては日経225先物とTOPIX先物の同時表示ができなかったりすると解像度以上の利便性の問題としてやはりモニターは複数あった方がよいでしょう。

手っ取り早く多画面環境を構築するには安価なPCセットを複数購入するか、BTOメーカーでマルチモニター対応のモデルを選択されればよいと思います。
私の環境はほとんどが業務用なのであまり参考にならないかもしれませんが、モニター類は一般的なものでEIZOのFlexScanシリーズを採用しています。

液晶モニター選びのポイントとしては、2台程度の並列、トレードのみの使用で画質にも拘りがないのであれば、安価なTNパネル採用のもので十分です。
しかしそれ以上に画面を増やしたり、その他の画質重視の使用目的がある場合などは視野角や画質の問題からできればTNパネルは避けた方がよいでしょう。
特に2段以上積み上げて配置する場合のほか、写真や映像関連で画質に拘る方ならばVAパネル採用のものを強く推奨します。
 

液晶パネルVA

 

 
 
液晶パネルには現在TN、VA、IPSの三種類がありますが、液晶ディスプレイに関する薀蓄はここでは敢えて割愛します。
因みに私の環境の一つで冒頭の写真のものは上から2列(24型W)-4列(19型)-4列(19型)の3段10面構成ですべてVAを採用しています。TN液晶では視野角の点でさすがに厳しいからです。

液晶ディスプレイの色彩等の品質で特に定評あるのは、言うまでもなくLCDのトップブランドでもあるEIZO(ナナオ)です。

また、これは機能ではなく配置の際の問題ですが、上下左右の額縁幅ができるだけ狭いものが良いでしょう。
EIZOのFlexScanシリーズが「スリムエッジ」というだけありで並べた際、非常にすっきりします。

同シリーズでは特にマルチモニター環境用の超狭額縁デザイン(超狭額ベゼル/左右各6.9mm)のものもありますが、その他のレギュラーサイズでも十分にスリムです。

トレード用デスク・モニターアーム(金融機関ディーリング業務用)

  

   

  
金融機関ディーリング業務用デスク

スリムパソコンは天板直下、ケーブル類はアームの中に収納可能。

アームを使用する場合はスタンドが外せるかどうかマウント規格を仕様書で確認要です。

液晶パネル マウント規格

  

家電量販店で売られている大手家電メーカー製PC付属のモニターはスタンドと一体型デザインが多いので選択の際、注意が必要です。

歩み値

最近は数百枚クラスの一発約定などは日常茶飯事です。
また一発を避けて10枚ごとにスライスしてくるものもあります。

これらの約定枚数の履歴を確認する「歩み値」について特に同じご質問が多いのですが、基本的にどこの証券会社のツールでも確認できます。
歩み値」はディーラー用東証端末のように「対当」が見られるわけではありませんが、超短期のモメンタム(勢い)を確認する上でも有用なものといえます。

中でも見やすいのは松井証券NSHの[3134]指数先物価格強度分析の上段です(本編注釈参照)。
画面背景は白か黒を選択できます。値上がりと値下がりで色分けされるので非常に見やすいのが特徴です。
同一マシン内であれば複数同じ画面を起動できますので、一例として[3134]を2つ起動し一方の上段を拡大の上「歩み値」監視に、もう一方は下段を拡大し「チャート」として利用することもできます。

順張りと逆張り、利食いと損切り

今年に入ってから特に顕著な傾向としては大口用のアルゴリズムトレード逆指値の普及で、節目を抜けても相場が一方向へ走らなくなっています。
最終的には順方向へ推移するにしてもその間何度も支持線や抵抗線をバウンドすることもしばしば。
順張り派もトレーリングストップで利を伸ばす際、場を見ているとやきもきするものです。

一方、逆張り派は特にこの数日の下落相場において反発を狙っている投資家も多いはずです。
大きく下げたりした時も、途中で一旦は行き過ぎ(下げ過ぎ)の修正があるはずですが、昔ほど一気に走ることも少ないため一発でリバウンドを取ろうとしても難しいのが現実です。

1日で300円走る日と100円以下しか動かない日、
それは引けてからでなければわかりません。

建てては投げ、投げては建てるのを繰り返し、大当たりがくればしっかりホールド。
走らない相場では、安易にホールドするよりも、細かく刻み、大きな波を待つ方が実戦的だといえるでしょう。
ブレイク戦略における利食いについても、50円値幅のレンジに対し50円のストップロスで80円を取りに行くのなら割りに合いますが、対象とするレンジが30円値幅のときに50円のストップロスはリスクが高いといえます。
狭い値幅の揉み合い時などは、通常よりもストップロスの値幅を小さくし一回のリスクは抑え、逆に機会を増やす・・・といったスタイルも時には有効でしょう。あくまで例外で、こんなときは「休むも相場」が基本ではありますが。

仮に10回中7回負けても残りの3回がそれまで負けを綺麗さっぱり水に流し大逆転勝利できるのがトレードの醍醐味であり、
当然逆に9回勝っても残りの1回の過ちですべてを吹き飛ばしてしまうリスクがあるのもトレードの恐ろしさです。
負けているトレーダーの大半がその逆のパターンをしていることになります。

利大損小の本質もそこにあるのですが、
結局重要なのは勝率ではなくリスク管理なのですから。

この数日は皆様スイングが好調のようです。
喜びのお声をお寄せ頂くのは大変嬉しいのですが、どうかリスク管理は万全に。結構勇猛果敢にトレードされていらっしゃる方もいらっしゃいますが、勝っている時こそ慎重に。
つねに「まさか」に備えた余裕をもったポジショニングが必要です。
調子が良い時こそ「有頂天是すなわち地獄なるべし」を銘記したいものです。

大言壮語する投資家が勝ち続けている例を私は知りません。

エントリポイントとロスカットポイント

今日の日経225は大幅に続落しました。
終日下値圏で推移しながら乱高下する動きでした。

それにしても13:28の出来高はすごいですね。

2007_10_17-2_20071017161942

結果が分かっていれば
シグナルも大方売りですので
今日は売りで放置プレー」ということになりますが、
そんなことは先が見えていないチャートでは分かりません。

また、どんな相場でも必ず売り方と買い方がおり、
ルール通りにトレードしているはずです。

そして売りでも買いでも儲かっているのです。

こまめにリバウンドが生じていますが大きく切り返している ところと、
すぐに再下降しているところ、

売り玉を粘ってよいところ、
早く利食うべきところ、

もし含み益状態ならもっと利を伸ばすためにホールドしてよいポイント、
もし含み損状態なら絶対すぐにカットしなければならないポイントが一目瞭然でした。

あなたのエントリポイント
イグジットポイントはどこでしょうか。

デイトレでエントリポイントも知らずに無闇に勘だけを頼りにトレードしても勝てるはずがありません
でもデイトレードを少し勉強した方なら分かるはずです。

安部首相辞意表明で乱高下

安部首相が突然の辞意表明
12時50分頃のTBS発の首相辞意表明を受け日経平均は突如として急騰。
前場から膠着し下落基調だったもののこの報道で一気に16,000円を回復。
ザラバ中にかのような直角型のチャートを形成するのは以前場中発表されていた機械受注や日銀の利上げ以来ですね。

このたびの辞任劇、外国から見れば奇異に見えるでしょうね。
周囲では「やっとか」という声と「なぜ?」という声さまざまです。

数日前APECでの首相発言の際、私が覚えた危惧は思いのほか早い段階で形に表れてしまいました。

でもこのタイミングで辞めるというのはあまりに一国の首相としては無計画的すぎます。相当アメリカからの圧力があったのでしょう。
精神的に追い詰められると誰もこうなってしまうのでしょうか。
一国の首相さえ…。
大変なのは閣僚の認証を行う天皇陛下ですね。

世間で言われている党首会談を拒否された云々は、小事なれど、
さしずめ最後の藁一本が駱駝の背を折る韓非子の故事のようです。

今日の日経平均は結局乱高下しながらも下落に転じその後も大引けにかけては下げ幅を拡大。
14時の正式発表後も軟調に推移。
政治的空白が生じる上、今後の政局不安は避けられず終わってみればやはり下落して引けています。
よくいう経済イベントの解釈がいかに曖昧であることがわかりますね。

米国の利下げを期待する市場のコンセンサスも同じです。
各イベントなどに便乗する際は注意したいものですね。

利下げが見込まれている来る次期FOMCは今月18日です。

超大幅ギャップ時のアルゴリズム

SQ週である今週の日経平均は週明けからいきなり波乱含み。
NYは今年6番目の下げ幅を記録
これを受け今朝の日経225先物は400円以上のギャップダウン
その後徐々に下げ幅縮小し戻りを試す展開が続いていますが、事態は意外に深刻な気がしますね。
米国の利下げムードを吹き飛ばす中、外国人の日本株保有比率の動向が注目されます。
数日後にはイスラム教で世に言うラマダン入り
メジャーSQを前にさらなる下値模索があるかどうか。

国内では閣僚の資金管理不祥事が相次いで耳に入り辟易するばかりですが、外国人投資家は政局不安を最も嫌がります
この数日で特に政権の弱体化が顕著に現れています。
ロイターの記者などにはどう写っているでしょう。
安倍総理のAPECなどでの発言に危機感を覚えるのは私だけでしょうか。

さて、このたびの大幅ギャップダウン、世界同時株安時の700円ほどではないにしろスキャルピングに特化すればチャンスは大いにあります。
寄り付きスキャルピングなど特に朝のトレード戦略は多くのご好評の声をお寄せ頂いておりますが、その中で補足の必要を感じたケースがあります。まさに今日のような日に適したものですが大幅ギャップ時の寄り付きアルゴリズムとして次期ヴァージョンアップの際に加筆補足させて頂きます。

ストップロス

ストップロスは正確に実行することが必要。

これを確実に行うことにより、パニックに陥り合理的な判断ができなくなることを防ぐことができるからです。

ストップロスという言葉は既にかなり浸透してきておりますが、実際その意味を正確に認識し実践している人は少ないのかも知れません。

これは損失回避の手仕舞い局面にも、また新規エントリのタイミングにも言えることです。

ストップロスは損失回避場面においては、
「○ティックほど不利な方向へ相場が動いたら損切りする」ということをポジションを持つ前に決めておきます。

これと同様にエントリの場合にも逆指値という形で
「いくらになったら買う」ということを予め決めておくことです。

このヴィジョンが明確でなく行きあたりばったりで裁量取引をすると大抵往復ピンタを食らいます。

裁量取引はあたかもシステムトレードの如く粛々と行います。

では、ストップロスをどのように置けばいいのか。
チャートその他の事象から、一定のレベルを超えてトレンドが転換する地点をきちんと認識した上、そこに逆指値を設定します。因みに個人的な経験でいえば、ストップロスを置くことでそれを超えて相場が逆行した場合、倍返し狙いのドテンをすると成功することが多いのです。

個人投資家が効率的に行える基本的なトレード方法というのはスキャルピングは別として、トレンドに乗ったポジションをとることです。

どこまで利を大きく伸ばすのか。どこまでで損を限定するのか。

利大損小を実現させるための判断方法。その原点は同じですね。

ストップロスの設定。

チャートを読むこと。

それらは市場センチメントを読むことです。
そうすれば自ずと答えが見えてきます。
相場が自分の思った方向と逆行した場合、無意味に叫んで机を叩くのではなく、一歩下がってチャートを見てみると答えが見つかり無駄なトレードが減るかもしれません。

心に余裕を持ったトレード。
この余裕がないうちはトレードをしてはいけません。

三空で始まった今日の日経平均は高値維持して引けています。 もうはまだなりとよくいいますが、抜けそうで抜けないもち合い相場が続いていますね。丁度トレンドラインの上部に接近中です。このまま逆張り派の戻り売りに押されてしまうのか、一気に踏み上げて新トレンド形成といくのか注目です。

山田太一ドラマ「星ひとつの夜」90億円以上を動かすデイトレーダー?

「星ひとつの夜」
山田太一スペシャル

山田太一のドラマは久しぶりに見ました。
主演は渡辺謙と玉木宏。
最後がどうも中途半端な終わり方ですが、よかったです。

人間ドラマをこういう切り口で展開するのもいいですね。

星ひとつの夜 トレーディングルーム

(C)Fuji Television Network,Inc.
「星ひとつの夜」
山田太一スペシャル

ノウハウがないと動けず、動けば怪我をする

手法はシンプルが最も好まれます。
能書きを書いても書かなくても結果は上か下かしかないのです。

相場は人の欲望と恐怖が織り成しているものです。
この点でいえばいつの時代も同じかもしれません。

昨日のサポートメールでもお伝え致しましたが、シンプルな売買手法の一つにレンジブレイクがあり、その応用も様々ですね。
ちなみにこれらのうち、特筆すべきは本日も昨日と全く同じ手法が通用したことです。この傾向は特に連日にわたっています。

私はこれをブレイク・コンティニュエーション(以下、BC)と呼んでいますが、基本的にどの時間軸でも有効で簡単にできる方法です。
BCのメリットはチャートを見ているだけでエントリシグナルを簡単に探し出すことができる点にあります。
更にストップロスや利益目標設定は、マーケットの価格変動から簡単に計算することができます。

BCは4つの過程から成り立っています。
① マーケットのトレンドが上昇方向か下落方向かを確認。
② BCパターン出現待機。
③ ハイ若しくはローをブレイクしたときにそのトレンドの方向に順張りでエントリ。
④ ストップ・ロスと利益目標を設定。

ここで、継続するトレンドの確認には、各種マニュアル内の指標シグナルや移動平均線などで判断します。

裁量トレードにしろ、システムトレードにしろ、

重要なのは

「これ」という自分のスタイル・ノウハウを確立することですね。

どうか、怪我をしないための戦略戦術の確立とリスク管理を抜かりなく。

証券会社編 ひまわり証券

よくユーザーの方から「どこの証券会社が最もおすすめですか?」というご質問を受けます。
多くの方が株やFXからの転向者のようですが、結論としてはトレードスタイルや資金力により異なりますので一概に言えない部分もありますが、ポイントを整理しいくつかの証券会社を紹介していきたいと思います。

最近では一般的に株取引で有名なネットトレード証券(松井、イートレや楽天など)でもその機能が充実してきておりますが、やはり日経225をやるならデリバティブ専門の証券会社がベストだと思います。

代表的なのがひまわり証券です。

因みにこの証券会社の発注システムは、
「HITs証券デリバティブ」CFD取引「パワートレーダー」と呼ばれ、
前者には業界初といわれる日経225とTOPIXのサヤ取り専用機能「NT注文」、「クイックトレード」が追加されています。
まず、基本的にデイトレなら板情報をクリックするだけで注文できる機能があることが大前提です。この機能はデリバティブ専門の「ひまわり証券」、「ファンドネット証券」、「タイコム証券」などで当然のように採用されており、昨年来徐々に利便性も高くなり他証券会社にも普及しているようです。以前ひまわりは完全なる板発注ではなかったのですが、最近はより早い発注スピードを可能にする「クイックトレード」画面が追加されています。日々の進化は著しいものです。

チャート閲覧ソフトはCSK社のマーケットビューワーがひまわりにも提供されています。

あとは証拠金、ポジション枚数により各人異なるでしょう。
手数料は若干他の追随する証券に比べ依然として高めですが(笑)、特に大量の枚数を建てる方は、手数料上限(¥52,500)がある「ひまわり証券」がいいでしょう。
翌営業日に前営業日取引分において超過があればその分調整金としてキャッシュバックされます。

[手数料上限について]
例えば、5枚の日計り取引を9回行ったとすると本来手数料は、
¥1,890×5枚×9回=85,050ですが、上限の¥52,500を超えているので、
差額¥32,550が戻ってきます。
この場合は最近の安い証券で多い1,050円/枚とあまり変わらないのでメリットは薄いですが、もっと回数が多ければメリットは増すでしょう。
これで他の証券のようにせめて¥1,000/枚クラスになると最強だと思うんですが、いまだに基本料金が2,000円近いのが玉にキズであります。

他にひまわり証券のオンリーワン、証券CFD取引であれば、シカゴ(CME)日経225、シンガポール(SGX)日経225をはじめ他市場の株価指数先物を取り扱っているのも特筆すべき点です。

注文執行スピードは、取引所取引と同様なため、「パワートーダー」を見ながらHITsで大証日経225を取引できるなど一昔のプロの環境が整いつつあります。現状、海外ブローカーを通さずシカゴ、シンガポール、大証をつなぎながら日本で手軽に日経225を取引できるのはこの「ひまわり」だけです。

あとは対当が確認できるディーラー端末が個人にまで普及することですが、これはいつになることやら。