昨日の日銀の金融緩和政策発表直後、日経平均株価は急上昇しました。
日銀による発表を受け、世界的なさらなる金融緩和への思惑が台頭しています。
リスク資産への資金流入が強まるとの見方から株式市場も期待感から海外市場も堅調な展開となっています。
NY市場へもこの流れが波及し、大幅高で返って来ており、まさしく世界的な金融緩和の波をつくったといえます。
この方向性を示したという点では東京発のサプライズですね。
日銀の追加金融緩和策が株価動向にインパクトを与えたのは間違いなく、資産買い入れに踏み込んできたことや金融危機への姿勢は強いメッセージとして伝わったのは確かでしょう。この日銀の姿勢にファンドによる買戻しを引き起こしたのも事実だと思います。
ただこのリスク資産買い入れも5兆円という規模であり、やや小出し感は否めません。
この資産買い入れは2008年米国が行った政策に似ていますが規模は米国と比較にならないほど小さいものです。
今回の日銀の金融緩和政策は海外メディアの報道を見る限り間違いなく評価はされていますが、さらなる米国の追加の金融緩和への思惑もあり、為替は円高基調が強まる公算が高い状況です。
発表直後こそは円安となりましたが、すぐに巻き戻しの円買いが入り一時介入以来の高値の82.96円をつけています。当面の注目は来月の米国FOMC。FRBの金融政策の動向ですね。
現在はまだ相対的に米国の金融緩和期待の影響が強い状況です。
投稿者: admin
日銀が追加緩和決定へ
今日は昼過ぎに日銀の金融政策決定会合結果発表を控えています。
今回日銀は追加緩和を決定する見通しです。
すでにこれはら折り込み済みの気配濃厚で、前回の資金供給新型オペ発表の際も20兆から30兆円へ拡大したのみで市場がネガティブに反応した経緯があることから中途半端な内容ですとポジティブな反応は期待できないでしょう。
むしろ温存し大きな緩和策は出さない可能性の方が大きそうですが。
予想通りの結果であれば、材料出尽くし感からの急落にも備えるべきといえます。
同時に為替介入観測からの突発的な上昇も期待される中、それに応じたリスク管理とポジショニングが求められます。
前場の持ち越しには気をつけましょう。
日本の緩和策よりも来月初旬にある米FOMCで大規模な量的緩和を行う観測もあり、それまではあまり大きな手を打ちそうには見えないところが今の日銀の悩ましいところです。
10月相場入り 9月の為替介入実績は2兆1249億円
9月の為替介入は2兆円台で予想ほど大きくはありませんでした。
24日にも介入観測がありましたが、殆ど買ってないことになります。今回は総額のみの発表で内訳は発表されていません。
過去の例から総額では30兆円以上は介入するとの見られていましたので、逆に言えばまだ温存しているという見方もできます。
この数日の円高にはタッチしていないようですが、今後の介入余地は十分にありそうです。
引き続き動静に注意を払う必要がありますね。
中間期末 引け後に為替介入実績
今日は中間期末です。明日からいよいよ下半期です。
先月の猛暑からは想像できないほど、一転して肌寒く感じるほどです。季節の変わり目ですのでお身体くれぐれもご自愛下さい。
昨日はTOPIX寄与度が高い任天堂の業績下方修正がありました。さらに11月頃発売予定だった3DSが来年2月に発売延期なったことにより事前の思惑筋の買いから一転失望売りに変わっています。
TOPIXへのインパクトは十分でしたので裁定戦略ではある意味チャンスといえるかもしれませんね。
政治経済では尖閣諸島沖の漁船衝突事件から一気に日中関係が緊張しています。
船長の釈放の是非はともかく、起きてしまったことをとやかく言っても始まりません。
多方面にその影響が出始めていましたが、ここにきて沈静化しつつあります。
これが水面下での交渉の成果なのかは分かりませんが、逆境をこそチャンスに変えてほしいものです。
ここは威信にかけて急転直下、解決することを期待するところです。
今月は代表選で菅総理続投が決まったことや、為替介入によって為替や株価が大きく動き、利益拡大のチャンスも多々ありましたが、トレンドは変わっていません。
再度介入以前の水準まで円高が進行していますので追加の為替介入や金融緩和がいつあっても安心なポジションにしておく必要があると思います。
値幅がでないレンジ相場ではVR決済などの決済アルゴリズムの活用による利食いが有効な相場といえます。
配当落ちは27日であったことから強引に買い方が動くとは期待できませんが、今日の引け以降に為替の介入実績が発表される予定です。
事前観測があれば後場に思惑筋が動いたり、発表後の内容次第では夕場(イブニング・セッション)以降に動きがあるかもしれません。
値幅のあるトレードも期待できるかもしれませんが、上放れはあまり望めない状況ですので、もしあった場合はいくつかの途中決済ルールで欲張らずほどほどで利食いするのが得策といえるでしょう。
民主党代表選
NYの市場が連騰が続いています。ダウなどは今月に入って9/7を除いて全て上昇。
昨日の中国経済指標でも何でも素直に好感できる地合いだからこそ。
為替は83円台に入り円高が止まる気配がないため、ドル安メリットの恩恵があるにしろ、米国はあらゆる手段で強気相場誘導に積極的。ここが日本と米国の違いですね。
円高を止めるには巨額のマネーを市場に供給して円の価値を下げるしかありませんが、その介入も先日のオペ拡大も中途半端な額でマーケットの失望を買っています。
円安誘導には日銀と政府から強いメッセージを発信しつつ、欧米各国との根回しが不可欠ですが、現政権の対応はじれったいものがあり心もとないですね。ドル安独壇場を見ていることだけしかできない政府の対応を見ていると、これから先もあまり期待できないのが悲しいところです。
本日は民主党代表選の投開票があります。
本来こんなときに平然と政治的空白を作る民主党にこの国の未来を託すことができるかは疑問ですが、それも本日で一応の決着を見ることになります。
日本も強気相場に誘導できるリーダーの登場が待たれるところですが、どちらになっても違和感は拭えません。
これが正直なところで、短期的な動きはあるでしょうが、外資はしっかり見ています。
菅首相続投で円高株安、小沢首相誕生で円安株高の構図が国内では大方の見方かもしれませんが、それも短期的でなもので終わってしまっては意味がありません。
この数日の動きは米国連動とはいえますが、小沢氏が以前テレビ番組で「円高介入」発言をしていたことから、代表選を見越した需給の先食いだとしたら某外資証券が指摘するように、要警戒です。ただそれを利用した短期的な運用という観点からすれば大きなチャンスかもしれませんね。
投開票は14:00スタート、15:30に当選者が確定する見込みです。
ドルが85円台に下落 15年ぶりの円高ドル安水準を試す動き
ドルが85円台に下落。
一時1ドル=85.69円。
15年ぶりの節目も近く、歴史的な円高水準です。
まさに歴史的に介入も考えられる水準です。
市場参加者が外部要因と同列に為替を重要視している風潮が例年以上に顕著になっています。
売り買いスタンスによって決済方法の差別化、メリハリのある運用が有効で、かえって大きなチャンスとなるやも知れません。
日経225先物・オプションの夕場(イブニングセッション)取引時間の延長 23:30まで
連休明けの2010年7月20日(火)より、大阪証券取引所が、夕場(イブニング・セッション)の取引終了時間を現在の20:00から23:30まで延長します。
日経225miniと同じく5円呼び値にする改定は見送られましたが、時間延長は予定通り実施されます。
ニューヨーク市場が開く時間も取引できることから、これまで低かった流動性がどう変化するか注目です。
【イブニング・セッション取引時間延長の概要】
対象取引商品
日経225 先物、日経225mini、日経225オプション
取引時間
16:30~23:30
中国人民銀行によるドルペッグ制廃止、元の切り上げへの思惑 上海市場のオープニング時間帯
中国人民銀行によるドルペッグ制廃止、元の切り上げを示唆するニュースに市場の注目が集まっています。
上海市場のオープニングの時間帯は要警戒です。
【上海市場】
中国時間の午前9:30~11:30 、午後13:00~15:00
日本時間では午前10:30~12:30、午後14:00~16:00
第一生命(8750)TOPIX組み入れに伴うリバランス需給
第一生命(8750)が31日よりTOPIX指数に算入されます。
時価総額は1兆5千億円の大型組み入れ。
これに伴い前日であるTOPIXのリバランスの需給が今日の大引けで発生すると観測されています。
第一生命の個別銘柄としては昨日時点でも既に思惑買いが先行していますが、第一生命を買い、TOPIXファンドの連動性を保つために他の銘柄を売る需要も発生しますので、日経平均株価の方には逆の変動が起こる可能性もあります。
今回はインパクトが大きくこの点は周知の事実でもありますので、場中ではこれを逆手にとった取り組みがなされていることが多く、その方が要注意かもしれませんね。
MSCIリバランス1000億円観測 バーナンキFRB議長が日銀で講演
あの「誤発注」報道の5月6日の安値を一時下回り9,774ドルをつけるまで下落した昨夜のダウ平均。
6日の巨額の売り注文は実際には「誤発注」でなかったことはすでに伝わっておりますが、一時的にも「誤りではないか」と思われたほどの異常な安値をあっさり自然な値動きでクリア。
下値模索のハードルも低くなったといえます。
目先は米金融規制法案に楽観的な見通しが出たことから金融株中心に買われ、時間外ではダウ、ナスダックともに大幅に上昇しています。
今日はMSCIのリバランスにより、1000億円ほどの売り需要が観測されています。
バーナンキ議長による講演は日銀で9時半に予定。
内容公表の時間次第で動きがあるかもしれません。
MSCIの需給は織り込み済みながら、むしろこの方が要注意ですね。