歴史的な記録ずくめだった昨年は15,155円から始まり、8,859円で取引を終了し実に6千円以上の下落。
昨年の日経平均株価の騰落率はマイナス42%と、1990年のバブル崩壊後では最高の下落率を記録していました。
そんな不吉な記録ずくめだった2008年に対して今年はやや最悪期を脱したかにみえた1年でした。
それでも米国では年初来高値を更新しており、ただ日本だけが取り残されたまま、暗雲は未だ晴れません。
今年の日経平均株価を振り返ってみますと、年初大発会に8,991.21円で始まり、大納会には10,546.44円で終了しています。
場中の年初来安値は3月10日の7,021.28円、高値は8月31日につけた10,767.00円。
春先には昨年安値の6,994.90円に迫るまで下落しましたが、バブル崩壊後の安値更新は何とか免れ、その後緩やかに回復しています。
12月に入り株価は急激に復調していますが、夏の終わりにつけた今年の高値には届かず年初来高値更新とはなりませんでした。
値上がり益だけを求める長期投資の神話はすでに崩れ、マーケットに上昇のみを求める株式投資への浮かれたムードは今はほとんどありません。
年末の掉尾の一振もやや消化不良気味で、あまりにも急ピッチな上昇だったこともあり、日経平均の騰落レシオは113 %、東証1部の騰落レシオが112%と、警戒ゾーンに近づいた状態で、大納会を終了。
それでも市場心理を掌握し、利大損小に徹したトレードであれば、この数年における歴史的な変動期でも、どんな相場でも恐れるに足りないことが改めて実証された1年だったともいえます。
今後もより一層の充実を図るべく鋭意努めて参る所存です。
本年中は格別のご高配を賜りまして厚く御礼申し上げます。
毎年引き続きご愛顧を賜り深く感謝申し上げます。
良い御年をお迎え下さい。
末筆ながら来年も相変わらずのご愛顧を賜りたく、謹んで歳末のご挨拶を申し上げます。