12時50分頃のTBS発の首相辞意表明を受け日経平均は突如として急騰。
前場から膠着し下落基調だったもののこの報道で一気に16,000円を回復。
ザラバ中にかのような直角型のチャートを形成するのは以前場中発表されていた機械受注や日銀の利上げ以来ですね。
このたびの辞任劇、外国から見れば奇異に見えるでしょうね。
周囲では「やっとか」という声と「なぜ?」という声さまざまです。
数日前APECでの首相発言の際、私が覚えた危惧は思いのほか早い段階で形に表れてしまいました。
でもこのタイミングで辞めるというのはあまりに一国の首相としては無計画的すぎます。相当アメリカからの圧力があったのでしょう。
精神的に追い詰められると誰もこうなってしまうのでしょうか。
一国の首相さえ…。
大変なのは閣僚の認証を行う天皇陛下ですね。
世間で言われている党首会談を拒否された云々は、小事なれど、
さしずめ最後の藁一本が駱駝の背を折る韓非子の故事のようです。
今日の日経平均は結局乱高下しながらも下落に転じその後も大引けにかけては下げ幅を拡大。
14時の正式発表後も軟調に推移。
政治的空白が生じる上、今後の政局不安は避けられず終わってみればやはり下落して引けています。
よくいう経済イベントの解釈がいかに曖昧であることがわかりますね。
米国の利下げを期待する市場のコンセンサスも同じです。
各イベントなどに便乗する際は注意したいものですね。
利下げが見込まれている来る次期FOMCは今月18日です。